整形外科クリニックのレイアウトについて

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整形外科クリニックのレイアウトについて

開業支援コラム

2018/11/05 整形外科クリニックのレイアウトについて

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大阪府を中心に関西エリアで多くの整形外科クリニック

の開業支援をさせて頂きました経験を踏まえて、整形外

科のレイアウトについてコメントします。

 

10年ほど前は診療所面積は50坪程度の大きさが多かっ

たですが、ここ10年ほど前から60~70坪程度の面積が

主流となっいます。その理由は厚労省の運動器リハビリ

の施設基準が45㎡以上となったこともありますが、

リハ再診の患者さんを確保するのと、医療収入の規模拡

大をはかる為にも、面積確保が必要となった背景がある

ものと思料しております。

 

ところで、整形外科クリニックのレイアウトのことです

が、一番の留意点はいかに大きくリハビリ室を設定でき

るかどうかです。現下の健康保険の報酬体系では、リハ

ビリ患者の母数規模を確保して、いかに患者さん合意の

もとで診察室・処置室・エックス線室に入っていただく

かが医療収入確保のためのポイントとなります。

 

また、施設基準でPTの人員配置や短時間通所リハビリ

の方針、また、みなしPTの柔整師を主体とする消炎鎮

痛処置も含むリハの運営方針が大切なこととなります。

ここでは方針や方向性についての長所・短所は別の機会

に話ますが、物療機器の初期設定が途中で運動リハに転

換する際に、リハのスペースが狭いと物療機器が邪魔に

なったケースもあります。初期のリハの機器、施術ベッ

ドの配置計画はよくお考え願います。

 

診察室は2診の設定が一般化していますが、処置室で

点滴スペースを設定するかどうか?

 

また、エックス線室にDXAの設置を予定している場合

はメーカーによって設置面積が大きくとる機器もありま

すので、結構レントゲン室の面積大となる場合もありま

す。

尚、よく申し上げることですが、院長室の設置のことで

すが、大きくリハ室が確保できる場合を除き、院長室を

設置するのをやめて、リハ室にその面積を回す考えを提

言致します。

 

もう一つは、スタッフルームのスペースのことです。

更衣するだけのスペースで十分です。開院後、軌道に

乗ったら上階が賃貸マンションであれば、訪問看護

STなどの事務室を兼ねたスタッフルームにしたら

いいかと思います。

 

また、電子カルテの時代になっても、受付の裏当たり

に、書庫スペースもご検討ください。これからの時代

いつ調剤薬局が撤退することもあります。その万一の

対策として、院内調剤所のスペースも確保しておくの

も念頭に置いて頂きたいものと考えます。

 

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